特殊神事『獅子舞祭』  区無形民俗文化財

 この獅子舞は、毎年5月5日に悪疫・災厄を祓い、一家の繁栄を祈って北野神社に奉納されている。

古くは、秋季大祭(9月19日)、雨乞い神事や、病気平癒祈願の際にも奉納されていた記録がある。

起源は明らかではないが、文化文政(1804~1830)の項における記事が、名主安井家文書でみられる。

 

獅子舞は、大獅子・中獅子・女獅子の三頭と花笠4人、笛で構成され、衣装はすべて木綿を用い、切袴に筒袖を付けて踊る。現在伝えられているのは「平踊り」「笹踊り」「帯踊り」「花踊り」「花四つ踊り」「幕がかり」の6幕からなり、殊に「笹踊り」は、大獅子が、笹に舞い狂って、笹を吞みにかかるが、喉につかえ苦闘する。笹は病魔厄災を表し、これを吞んで泰平を祈願する姿を表現していると云う。

 

また、「幕がかり」は、6幕の中でも最も勇壮で、力感あふれる踊りである。中央の幕を境に、苦悩と安住の世界が表現され、大獅子が悪戦苦闘の末に安住の世界に達する事を表している。

 

この獅子舞は「徳丸北野神社獅子舞保存会」の氏子等によって奉納されている。

 

獅子舞祭についてのお問い合わせは、徳丸北野神社社務所へ

『四ツ竹踊り 区無形民俗文化財

四ツ竹踊りは、往古農作業の合間に踊られてきたものである。

 5月5日の獅子舞祭のおりに、併せて奉納される神事で、現在「四ツ竹踊り保存会」の氏子等により継承、奉納されている。